公式の四国88景で岩ノ鼻から見る吉野川はなんとものどかな大河である。しかし一方この四国三郎は全国に名だたる暴れ川でもある。そしてその裏の顔は一般の観光客が見る機会はない。 「沈下橋」というと高知県西部を流れる四万十川の名物であるが、ここ吉野川にも何本か同じ物が架かっていて、こちらでは「潜水橋」と呼ばれている。大雨の増水の際には川に「沈下する」のではなく「潜水する」。だから「潜水橋」。吉野川には日本最大の河の中州である「善入寺島」があり広大な農地になっている。ここにも三本の潜水橋が架かっている。中でもいちばん有名なのが、この『川島潜水橋』。これらは地元の生活道路であり、観光客が使う道ではない。それでも地元の生活に根ざして今でも往来は多い。天気の良い日に見ればこれものどかな風景であるが、観光客には、この潜水橋が活躍している風景はまず目に入らない。当然、激流の水面下なので誰も渡れないが、その時に島の人は孤立するのか?大丈夫、その時にはこの善入寺島も水没しているので、もともと人は住んでいないのである。
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「岩の原展望台から見る吉野川」
岩の原展望台から見る吉野川
「吉野川市から善入寺島へ入る川島潜水橋」
吉野川市から善入寺島へ入る川島潜水橋
「川島潜水橋を渡る車。交差するときはお互いに譲り合い」
川島潜水橋を渡る車。交差するときはお互いに譲り合い
「善入寺島は見渡す限りの田畑の島である」
善入寺島は見渡す限りの田畑の島である
「吉野川市サイドにそびえる「川島城」。もちろんキッチュである。」
吉野川市サイドにそびえる「川島城」。もちろんキッチュである。
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