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松山市には港がたくさんあって観光客にはわかりにくい。『松山外港』、『松山観光港』、『高浜港』、『三津浜港』、『堀江港』、『今出港』とたくさんあるが、それぞれに機能がバラバラである。この中でも『三津浜港』は最も古くからの港で、漁船等も係留している生活港でもある上に忽那諸島や山口へのフェリーも発着している。この港湾の入り口でと西性寺と対岸の港山とを結んでいる市営の渡し船が『三津の渡し』である。山口航路がついていたせいか、この港の周辺部には広島風のお好み焼き屋さんが多く特に『台付き』というメニューで呼ばれる。まず生地を焼きその上に「台」と呼ばれるそばやうどんを載せその上に肉や野菜の具を載せる。いわゆる広島焼きに似ているが広島はそばとうどんが最後に載るらしい。ソースは「おたふく」だし、食べる方にとってはその順番がどちらでも味に大して違いは無いのではと思われるのだが、「豚肉」ではなく「牛肉」を使うなどこだわりがあるらしい。高じて今ではこの「そばの順番が違う広島風お好み焼き」を地元では『三津浜焼き』とブランド化し始めたということである。なんにせよ漁港とお好み焼きは全国どこででも通用する絶妙の「マッチング」である。ひと仕事終えた漁師のおっちゃんが昼間から鉄板つつきながらビールを呑んでいる光景は日本の原風景であろう。
 
 
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 「三津浜港港湾入り口の対岸を結ぶ市営渡船である。」三津浜港港湾入り口の対岸を結ぶ市営渡船である。 
 
   
 「三津浜港の最深部にあるお好み焼き『日の出』」三津浜港の最深部にあるお好み焼き『日の出』 
 
   
 「店内は鉄板とカウンターのみ お店が焼いてくれる物をそこで食べる」店内は鉄板とカウンターのみ お店が焼いてくれる物をそこで食べる 
 
   
 「「台付そば肉玉」である」「台付そば肉玉」である 
 
   
 「非常に簡単なメニュー表示。消えたら書き直す」非常に簡単なメニュー表示。消えたら書き直す 
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