公式88景は燧灘と斎灘とを分ける日本最大急流(鳴門、来島、馬関)のひとつ来島海峡を来島大橋からではなく観潮船から眺めるのである。一方観潮といえば我々は芸予諸島海域ではコンパクトながら能島の渦潮を挙げたい。 村上水軍は「能島水軍」、「因島水軍」、「来島水軍」の三家に分かれるが、分けても能島水軍は小説『村上海賊の娘』でも有名な村上武吉が率いた能島城を本拠とした勢力である。その能島はこんな小島かと思うほど、城があったにしては小さな島であるが、急潮流の中にあり海賊の根城としては最適であったのかも知れない。島に軍資金伝説も残るが残念ながら定期航路はない(あったとしても見つけられないと思うが 笑)。代わりに観光船が出ておりそれに乗船すれば潮の速さを目の当たりに実体験できる。昔の海賊はこの潮の中を手こぎの舟で操船していたのである。
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「こちらは日本三大急流の来島海峡に巻く渦潮である。」
こちらは日本三大急流の来島海峡に巻く渦潮である。
「宮窪瀬戸にぽつんと浮かぶ城跡のある小島が村上能島水軍の本拠地」
宮窪瀬戸にぽつんと浮かぶ城跡のある小島が村上能島水軍の本拠地
「島近くを航海するクルーズ船もでている」
島近くを航海するクルーズ船もでている
「海賊の根城らしく他所者を寄せつけない渦潮がいくつも巻いている」
海賊の根城らしく他所者を寄せつけない渦潮がいくつも巻いている
「大島の「村上水軍資料館」にある全体図。左の大島と右の伯方島の間に位置する。」
大島の「村上水軍資料館」にある全体図。左の大島と右の伯方島の間に位置する。
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