『高茂岬』は九州を望める豊後水道に突き出る岬である。今でこそ観光地であるが、ここは第二次大戦中は防備衛所であり瀬戸内に入る潜水艦を見張るために砲台が建設されていた。その近くの久良湾の海底41bで1978年に原型のまま沈んでいた姿で発見されたのが、この大日本帝国海軍の名戦闘機と謳われた「紫電改」(局地戦闘機『紫電』21型の改良機)である。同機は引き上げより34年前に土佐沖に侵入して来た米国の戦闘機相手に松山の343航空隊より迎撃に飛び立ち3倍の数の敵機を相手に10分間で16機を撃墜した後、帰らぬ機となった一機であると推定される。ここに戦没者の慰霊と平和への願いをこめて建設されたのが、この『紫電改展示館』である。現存する日本で随一の紫電改である。
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「断崖絶壁の『高茂岬(こうもみさき)』。太平洋戦争中は砲台が建設されていた。」
断崖絶壁の『高茂岬(こうもみさき)』。太平洋戦争中は砲台が建設されていた。
「高茂岬までの途上に厳かに建つ『紫電改展示館』。」
高茂岬までの途上に厳かに建つ『紫電改展示館』。
「引き上げ復元された紫電改。千羽鶴が添えられている。」
引き上げ復元された紫電改。千羽鶴が添えられている。
「海の底に眠っていた久良湾を一望に見る場所に建つ。」
海の底に眠っていた久良湾を一望に見る場所に建つ。
「昔懐かしい『紫電改のタカ』(ちばたつやの漫画 これで零戦のプラモにはまる)」
昔懐かしい『紫電改のタカ』(ちばたつやの漫画 これで零戦のプラモにはまる)
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