『安居渓谷』は仁淀川の支流安居川に形作られた渓谷である。四国の最も山奥の限界集落として知られた『椿山(つばやま)』はこの渓谷の西側の谷にある。 どのくらい限界かというと、高知敷かせ国道33号線で1時間強で仁淀川町、そこから一車線の国道494号線で30分、またそこから車が交差できない山道を1時間である。山の斜面に取り残された百戸ほどの集落であるが、住んでいる人はご老人が一人いるかいないか?既に廃村手前の集落である。もともとは屋島の戦いから源氏の追っ手を逃れて逃げ延びた平家の落人の集落らしい。我が国で最後までの焼き畑が残っていた陸の孤島であり、下の部落から見ても独自の文化を持つ「ロストワールド」「桃源郷」であったという。神社の奉納する『椿山太鼓踊り』も無形文化財指定を受けるほど独特の物であるにも関わらず、縁日にのみ旧住民が都会から帰ってきて踊っていたが、もう伝える者がいなくなりそうである。四国はつい百年前までこういった集落だらけであった。
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「「仁淀ブルー」とうたわれた安居渓谷」
「仁淀ブルー」とうたわれた安居渓谷
「百戸の集落があるが住んでいるのは1名たらず」
百戸の集落があるが住んでいるのは1名たらず
「集落のメインストリート」
集落のメインストリート
「椿山神社は文化財の踊りが伝えられてきたが、もう踊る者がほとんどいない。」
椿山神社は文化財の踊りが伝えられてきたが、もう踊る者がほとんどいない。
「向かいの山肌から流れ落ちる五色の滝 道がなく誰も行けないという」
向かいの山肌から流れ落ちる五色の滝 道がなく誰も行けないという
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