『中津渓谷』は高知県の中央部の仁淀川町を代表する観光地、温泉施設や明神山への登り口としても有名である。かたや越知町は仁淀川町の下流に位置する地域で『横倉山』等のミステリースポットが多い。その『横倉山』よりまだ山奥に桐見ダム湖より深く分け入った地点に『聖神社』なる山岳宗教の修験の祠がある。誰が呼んだか名付けて「土佐の投入堂」。全国に名高い「投入堂」とは鳥取県三朝町にある山岳寺院である。役行者が下から法力で寺院ごと山に投げ入れたと伝えられる観光地であるが、普通の観光客ではたどりつけない。それに匹敵する物がここにある。はっきり言って思いつきで一人でいくのは危険きわまりないので辞めた方がよい。私も山登りの装備で案内を頼んで挑んだが、のっけから「登山道」というよりは「鹿が通る獣道」。おまけに途中で崖が崩落してたどり着けなかった。「山が呼んでいる」観光地ではなく覚悟と体力を持つ者以外を拒む挑戦地である。写真は88委員である地元の上戸委員撮影の物である。仲間内で「山伏」といわれている人である。札所に入れてから言うのもなんだが、表も裏も含めて88景最大の難所である。縄文杉レベルだ。
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「『雨竜(うりゅう)の滝』は中津渓谷の必見スポットである。」
『雨竜(うりゅう)の滝』は中津渓谷の必見スポットである。
「『聖神社』登山口の休憩所 地元の人達によって整備されている。ここまではなんとか車で。」
『聖神社』登山口の休憩所 地元の人達によって整備されている。ここまではなんとか車で。
「崖づたいのとんでもない道の上、参道が雨で崩落している。越えるのは鹿でも無理。」
崖づたいのとんでもない道の上、参道が雨で崩落している。越えるのは鹿でも無理。
「山肌に張り付くように建っている『聖神社』。神社を見る場所に行くだけでも大変。 健脚の上戸委員撮影」
山肌に張り付くように建っている『聖神社』。神社を見る場所に行くだけでも大変。 健脚の上戸委員撮影
「堂の中は綺麗に整備されている ほぼ修験者の上戸委員撮影」
堂の中は綺麗に整備されている ほぼ修験者の上戸委員撮影
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