牟岐町の『松ヶ磯』は潮が引くと陸続きになる「トンボロ現象」を持つ島である。田舎すぎて人がいないので、変に「恋人の聖地」的になっていないのが、微笑ましい。 その牟岐町から国道を南の海陽町に入ったところで、大きな看板であるのがこの『鯖大師』。その昔、弘法大師が修行でこの地を訪れたときに、行きずり馬子に塩鯖一匹の施しを所望したが、旅の托鉢姿を見て無碍に断られた。そのため天罰を受けたという説話に由来しているのが、この鯖大師とこの地名『鯖生(さばせ)→鯖瀬』である。とにかく「鯖」にちなんだものが多く、なかでも特に有名なのが「鯖絶ち」で願いが叶うという祈願。3年の間、鯖を一切口にしないという修行だが、「バッテラ」「サバ缶」や「サバ味噌煮」だけならまだしも、現代食文化に於いて「鯖粉」は、様々な出汁の味付けに使用されている重要な調味料。なかなか難しい修行である。
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「潮が引くと島までの道が現れるが、ロマンティックに宣伝しない硬派の観光地である。」
潮が引くと島までの道が現れるが、ロマンティックに宣伝しない硬派の観光地である。
「『鯖大師』という由来を予感させる名前。」
『鯖大師』という由来を予感させる名前。
「大師堂には鯖の石像があり」
大師堂には鯖の石像があり
「鯖絶ち3年祈願もある。(画像はクリックすると拡大します)」
鯖絶ち3年祈願もある。(画像はクリックすると拡大します)
「進入口にある名物『さばせ大福』」
進入口にある名物『さばせ大福』
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